再生速度が遅い
TC-K555ESUのテープスピードが遅くなってしまいました。
速度にムラがあるのではなくテープが伸びた様なゆっくりと再生されます。
このTC-K555ESUは1983年製です。
既にコンデンサの寿命は過ぎていますので、原因調査よりもまず電源系の
コンデンサを全交換することにします。
コンデンサの容量が抜けてモーター駆動のパワーが落ちたのではという
見立てです。
走行系のコンデンサは10個程度と多くはありません。
そしてTC-K555ESUはメンテナンス性はかなり良いです。
カバーを外すだけで側面に取り付けられた基板の裏側がむき出しになります。
これはかなり有難いです。
交換後ですが、改善は見られません。
違う要因がある様です。
回転が乱れたり止まったりはせず、速度が落ちたまま安定はしています。
この事からトランジスタが死んでいる故障とは違うように感じます。
ネットで調べてみました。
似たような症例の修理記事がありました。
五個有る左端が調整用スイッチ、右のVRと同じに見えます。
キャプスタンモーター調整用のスイッチS901が劣化により抵抗値が増して
回転が遅くなっている様で交換により治ったと、あります。
上図、上部左端のVRがスイッチです。
黒く汚れています。
外して接点を洗浄をすれば治るかもしれません。
しかし、又黒く汚れるはずです。
スイッチの詳細が不明なので今回は交換せずにバイパスして短絡させます。
スイッチの半田側、赤丸の部分を短絡しています。
これで完治しました。
TC-K555ESUは繊細で良い音質です。
TC-K88とは音の傾向は違います。
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