人生最高の焼きそば 千草
2008-04-10


焼きそば 千草

お客さんから時々「珍宝の手羽先が食べたいなぁ」、
「亀屋のラーメンが食べたいな」という話を聞くことがある。
この界隈ではちょっとした有名店であったらしい事は店を始めてから
知ったのである。

亀屋についてはその存在は私が子供のころから知っていたが
一度も入ったことがなかった。見た目は「甘味喫茶」だが
店頭のショーケースには蝋細工?のメニューがあったような気がする。
しかしラーメンが一押しメニューだとは知らなかった。

珍宝については今のデニーズの辺りに存在していたらしいが
私はその店を知らない。
何人かのお客さんから回想録としてその手羽先が
おいしかった事をそして復活すれば今もまた食べに行きたいということを
耳にする。いずれも存在価値の大きい魅力的な味とお店だったのだろう。

西小山生まれの私にもそれに近い思いはある。
それは「千草の焼きそば」である。

西小山駅の改札を出て右に、角のコンビニと果物屋の間を少し進んだ左側に
古くからある花屋がありその前辺りに「千草」はあった。
今現在はそこは何になっているかは分からないが「千草」の跡は暫く
薬局があったのを覚えている。
その後何回か店が変わったらしい。

その千草は今思えば「甘味喫茶」のジャンルに入るのだろうか?
ぜんざいやおしるこ磯辺焼、ところてんにあんみつやみつ豆そして
大人気の焼きそばが全てだったと記憶している。飲みものはコーラが
あったような気がするがコーヒーなどもあったかは定かではない。

狭い店でやや化粧の濃い甲高い声のお姉さんがホールをひとりで
切り盛りしていた。
焼きそばのお持ち帰り客も多かったのもはっきり覚えている。
お客の9割は焼きそば目当てだった。

餃子の皿のような楕円の皿にオムライスのように盛られた焼そばは、
少し焦がし目に焼いたのだろうか箸でつまんでもくっついたまま
簡単にはほぐれなかった。

具はキャベツだけでてっぺんに紅生姜が乗っていたと記憶しているが
油は少なめでやや固麺だったのが特徴だった。
麺とキャベツと油とソースを絡めて炒めただけのシンプルな
料理であるが美味いのである。

地元では事あることに「千草の焼きそば食べに行こう」が普通だった。
最後に食べたのは25年くらい前だろうか?
それ以来いろいろな焼きそばを食べてきたが「千草の焼きそば」
以上のものはいまだかつてない。
珍宝や亀屋の話しを耳にするたびにその「焼きそば」を思い出すのである。
人生最高の焼きそば、千草の焼きそば又食べたいと思う今日この頃である。


※※※ 追記 ※※※

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マスター       2020年3月29日
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